リニア中央新幹線 相模原市 橋本駅付近緑区の建設予定地図やリニアの話

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品川と名古屋の間で2027年の開業をめざす「リニア中央新幹線」の「神奈川県駅」が2019年11月22日に着工しました。
品川と名古屋の間に4つ設置される中間駅のなかで、最も早い着工です。
下記は、JR東海が建設を進める「リニア中央新幹線」の相模原市、橋本駅付近から相模川の橋までの建設予定地図です。
橋本駅とアリオ橋本の中間付近の地下に駅ができる予定です。

<注釈> 静岡県の地下水指摘問題があり、2022年6月のJR東海・株主総会で2027年開業が難しいと表明。

また、相模川では地上に出て「橋」ができます。

下記画像はクリックすると拡大します。

橋本駅の直下と言う事では、アリオ橋本との間の地下に駅ができる予定となっています。
橋本駅に停車する各駅列車を、速達列車が追い越せるよう「ポイント」ができ、本線と待避線も設置されると考えられ、ダイヤによっては通過待ちもあると考えられます。
これは、駅に停車すると5分程度遅くなると言う事もあります。
→その語、地下およそ30メートルに2つのホームと4つの線路が設置されることが判明しています。

リニア新幹線・橋本駅(神奈川駅)

なお、橋本駅がある相模原台地は標高が約125mあります。
そのため、リニア線は、大深度の地下を通過する予定でして、地上からホームに到達するのは5分~10分程度、要するに「乗り換え」に時間は掛かると推測できます。

なお、神奈川県と相模原市としては、橋本駅南口地区にある相原高校の移転を決め、跡地に「広域交流」「複合都市機能」「ものづくり産業交流」の3つのゾーンを設置する計画があります。
また、京王相模原線「橋本駅」を現在の場所から、若干南側(今の相原高校)へと移設することも想定していると言います。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の横浜線と相模線のホームはそのままの予定です。

リニア新幹線・橋本駅計画

橋本駅にできるリニア新幹線の駅名が、どの名称で決定するのかが注目されます。
もしかしたら、橋本駅と言う名称は変更になるかも?知れません。

いずれにせよ、橋本駅周辺は徐々に開発が進むものと推測されます。

例えば、1964年(昭和39年)に開通した東海道新幹線の場合、新横浜に中間駅が新設された訳ですが、開業当時は「こだま」が1時間に1本だけ停車すると言う寂しい状況でした。
しかし、現在は、ひかり・のぞみと言った快速列車もほぽすべて停車すると言う、開業当時からは想像もつかない賑わいとなっており、駅周辺にもたくさんのビルが建ちました。

リニア中央新幹線は、電磁石で浮いて進む超高速のリニアモーターカーを使用し、品川~名古屋間を2027年に先行開業する目標となっています。
※その後、リニア新幹線の品川~名古屋間は、静岡県の工事開始遅れにより、2027年開業は難しい状況となっています。
最高設計速度は505km/hで、約286キロの品川〜名古屋間の時間が、現在の新幹線の半分以下の約40分程度に短縮。
2037年には品川から新大阪まで最速67分で結ばれる予定です。

必要な電力もスゴイ量です。
超電導リニア方式の列車が時速500kmで走行した場合、1列車あたり3万5000kW(キロワット)の電力を消費します。
品川~名古屋の開通時には、1時間あたり5本の列車(両方向で10本)を想定していますが、10本動かすと単純に計算して、ピーク時で27万kWの電力を消費する見込みです。
新大阪まで開通すると、1時間のあいだに8本(両方向で16本)となり、ピーク時で約74万kWとなります。
例えば、東京電力が建設中の横須賀火力発電所「新1号機」(2023年運転開始予定)の発電能力は約65万kWですので、発電所1個分くらいかせ発電する電力をリニア中央新幹線は毎日消費します。


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建設コストもスゴイ額です。
ちなみに1km当りの建設コストは約170億から180億円。
リニア車両は1両約8億円。
最長16両編成の計画があり、1列車の定員は1000名前後の予定。
席の配列は新幹線の3席+2席ではなく、2席+2席となる見込みです。
リニア新幹線の運賃・料金は、東海道新幹線の東京~新大阪間の運賃・料金に1000円程度の上乗せを想定しているようですので、そんなに高くなることは無いようです。
ただし、国内航空は太刀打ちできなくなる可能性があるため、羽田~大坂の国内線は撤退になるかも知れませんね。(羽田~関空は残ると思いますが・・。)

建設予算もスゴイ額です。
日本国の国家予算(2017年度)では公共事業が5.9兆円、防衛費が5.1兆円と言うなか、リニア線の総工費は約9兆円とも言われているビックプロジェクトです。
しかし、JR東海がこれだけ費用をかけても中央新幹線を作りたいのには事情があります。
それは、現在の東海道新幹線が開業から50年以上経過し、高架橋や鉄橋の老朽化が進んでおり、1年程度、列車を止めて線路の改修工事を行う必要性が近づいているためです。
その止めている間の代替え路線が欲しいと言うのが、本音といったところです。


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橋本の地下駅だけで工費は約2200億円となりますが、設備的には切符売場は自動販売機だけなど簡略化される可能性もあります。(列車にはスマホやQRコードで乗るなど、国内航空と同様の新システムになる可能性がある)
なお、駅に広場を作ったり商業ビルを作るなどの修平整備を含めたら、当然追加の建設費額が必要となりますが、駅の建設コストじたいJR東海だけでなく自治体負担も生じる予定です。

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