道志のキャンプ場「椿荘オートキャンプ場」で小学1年生の小倉美咲ちゃん行方不明
相模原市中央区田名で発生した、小学5年女児(11歳)が行方不明になり、4日後に茅ヶ崎で保護された事件で、神奈川県警(相模原警察署)は2014年2月7日、女児を連れ回したとして、住所:東京都町田市成瀬3-10-7、会社員・高木伸夫容疑者 30歳 を逮捕監禁などの疑いで逮捕しました。
近所の人の話によると、2月7日午前8時ごろから自宅で事情聴取を受けていたとみられていて、午前9時半すぎ、多くの捜査員に囲まれて、マスク姿で、抵抗する様子もなく、相模原警察署に朝10時頃入ったとの事。
その後、警察は高木容疑者が「わたしがやったことに間違いありません」と容疑を認めていると発表している。
仕事は新横浜にあるIT関連会社 ej works (従業員約110名) で、システムエンジニア(1年前からはweb制作担当)をしており、勤務態度などは普通で、逮捕される前日まで出勤していたとの事。
供述によると2013年12月30日~1月6日の間に、横浜市緑区や相模原市中央区で計2枚のナンバープレートを盗み、犯行当日は、自分の車の前後に、その盗んだナンバープレートを付けて走行。
なお、女児を連れ去った1月11日~13日は仕事が休日だったとの事。
女の子を連れ去ろうと、1月11日の朝9時頃から神奈川県内を自分の所有車(黒色)でウロウロしていたそうで、田名で偶然見掛けた面識がなかった女の子に、1月11日午後4時10分ごろ、車を降りると路上でカッターナイフを突きつけ「ちょっと来て」と脅し、手首をつかんで車に無理やり連れ込んだという。なお、高木容疑者は相模原市出身?だと言う話もあるので、土地勘があった模様で、現場から、高木容疑者の自宅までは、およそ14kmだが、女の子に目隠しをして移動したようだ。
そして、高木容疑者が住むメゾネットタイプのアパートで、3日以上、約80時間監禁したが、女児には外傷はなく、監禁されている間、食事は与えられていた。
1年?位前からアパートに住み、当初は奥さんと子供2人もいたが、2013年11月頃から別居状態で、最近では玄関先に座ってたばこを吸っている姿をよく住民が目撃していた。
※テレビなどで放映されている容疑者の自宅は、大きな一軒家のシャレた豪邸に見えるが、月12万円前後の賃貸であるテラスハウス(専用庭もあり、部屋の1階と2階に行き来できるメゾネットアパート、築12年くらいか?)で、建物名は「しあわせ野」 (実際には、何棟もある為、しあわせ野(数字)号棟となっている)。 最寄駅は、東急こどもの国線の恩田駅だが、距離はある。
女の子は当初「わからない」「覚えていない」と話していたが、保護されてから10日ほどたってから、「知らない男に車に乗せられた」などと断片的に状況を女性警察官などに話すようになったと言う。(脅されたいたなどは現時点では不明)
また「家に監禁されていた際、夕方になると音楽が聞こえた」という女の子の記憶を基に、警察は相模原周辺自治体の防災無線で流すチャイムや音楽を集め、町田市が午後16時30分に放送している「愛の鐘」と言うメロディーを女の子が聞いていたことを突きとめた。
また、「連れていかれた日に宅配ピザを食べた」「包装が大手チェーン店のものではなかった」(宅配ピザの社名などを覚えていたとも)という女の子の話を基に、町田市付近の1月11日夜20時台の宅配記録などから容疑者を特定。(ピザ店の宅配件数は金曜1晩で10~20件と推測されるので、特定は難しくない。)
ちなみに宅配ピザ店は、町田を中心に展開している TwoWay Pizza 成瀬店の模様で、注文したのはセットで1580円ま内容。
この他にも、容疑者の自宅近くの防犯カメラや、保護された茅ヶ崎の防犯カメラでも解析を進めたようだが、その茅ヶ崎でレンタカー車両の目撃証言もあった模様。
女の子を解放する前日である1月14日は、出勤予定だったが勤務先には仕事を休むと連絡。
そして、14日夜にレンタカー(銀色)を借りた高木容疑者は、車を借りに行く時、女の子を自宅に留めておいたままだったという。
そして、1月15日午前3時半ごろ、神奈川県茅ケ崎市で女児に「交番に行け」と約500m離れた地点から指示して解放した際にはレンタカーを使用しており、その日は仕事に出勤し、仕事が終わった15日夜にレンタカーを返却した。高木容疑者は「『周りに言ってはだめだよ』などと、女児に強い口調で口止めをしていた」と言い、「(犯行当日に)すぐに解放しようと思っていたが、もう少し一緒にいてほしかった」と言い、女児の氏名などが公開捜査となった14日にレンタカーを借りたのだ。
レンタカー会社の話によると「次借りた人がチャイルドロックがかかっていたと指摘して、前借りていたのが高木容疑者だった。」との事。
後部座席のドアをチャイルドロック(内部からドアを開けられない状態)にする利用者はほとんどいない事から、おかしいな?と感じていたと言う。
なお、レンタカーは、監禁中、複数回借りていた模様。
また、自宅からは犯行に使われたカッターナイフなど5本と、盗んでいたナンバープレートが見つかっている。
女児の父親は「容疑者逮捕の連絡を受けて驚いています。今後の状況を見守っていきたいです」とコメント。
勤務先のイージェーワークス広報担当者は「事実とすれば大変残念。捜査には全面協力する」「働きぶりも普通で、特に問題となるような行動はなかった。まだ容疑者の段階だが、悪質な犯罪行為を犯したとすれば、深くおわびし厳正に対処したい」と話している。
高木容疑者の父親は「親御さんの気持ちを考えたら、どれだけ心配されたことか、考えるともう…、本当に申し訳ないです」と話した。
容疑者はIT企業に勤務していたことから、IT → オタク (ロリコンなど)と、一部において憶測されているが、動機などは現時点では全く不明である。
いずれにせよ、容疑者逮捕となり、相模原の子供たちも、ようやく一安心であり、日本での誘拐(監禁)事件において、警察の検挙率が高いのが、今回も証明された形となった。
しかし、札幌での連れ去り事件は、男が「警察官だけど、ちょっと来て」と言って、連れ去っている事から、今後、このような女児連れ去り事件をどうしたら未然に防げるのか?
増々、子供を持つ保護者は注意が必要だと感じさせられるが、個人にできる対策は、できる限り子供を送り迎えしたり、GPS携帯を常に持たせるなど限られる事しかできず、限界がある。
また、容疑者を逮捕したとは言え、有期刑で何年かすると出所する事を考えると、これまた被害にあったご本人やご家族にとっては、不安や脅威が消える事は一生ないのでは、ないだろうか?
その為、やはり子供を巻き込む犯罪が後を絶たない以上、例えば罰則を強化するなどの防止策などの検討も、早急に必要なのではと感じずにいられない。
2015年3月12日、横浜地裁は高木伸夫被告に、懲役22年(求刑・懲役25年)を言い渡している。