2019年10月12日「台風19号」に関して、神奈川県相模原市の状況・災害情報です。
相模原市などが発表する最新の情報収集に心がけて頂けますと幸いです。
記録的な大雨となりました。
随時更新しています。
更新は終了しましたが、記録として残しておきます。
相模原市内の被害総額 約104億8900万円
内訳は下記の通りです。
公共施設約50億7300万円(公共土木施設は市内499カ所の道路や河川の護岸が土砂崩れや河川の増水の被害を受け、約40億5700万円と、市立小学校のグラウンドなど公共文教施設の被害は約8億2100万円)
市内産業は約33億2400万円(林業約20億8900万円、キャンプ場などの観光業約8億4900万円、商工約3億3200万円、農産は約5400万円。
土砂崩れや浸水で家屋163棟が被災し、建物や家財を含む家屋被害約9億6900万円。
相模原市に寄せられた災害義援金は約1200万円(2019年12月時点)。
災害が発生する前から、過去最大級の勢力を誇る台風が首都圏に上陸すると言う事で、早くから警戒するよう報道などが行われました。
10月11日(金)
17時 避難準備・高齢者等避難開始
相模原市内の公民館などを避難所として開設
※周辺自治体は翌朝に避難所開設だったため、相模原市は約12時間ほど早かった
ガソリンスタンドでは給油するクルマで混雑や渋滞も
スーパーも翌日臨時休業と言う事もあり、大混雑で品切れに
ホームセンターでは、養生テープ・カセットガス・ブルーシート・電池などが品切れに
10月12日(土)
相模原市内のスーパーなど多くの店舗が臨時休業
07時 避難勧告(西部・土砂災害) 国道413号通行止、国道20号通行止
09時 避難勧告(相模原市全域・土砂災害・河川氾濫)
10時 JR相模線・JR中央本線が計画運休どおり運転見合わせ
11時 JR横浜線が計画運休どおり運転見合わせ
12時 小田急電鉄が全線で運転見合わせ
13時 神奈中バスが随時運休開始し、概ね14時には全路線にて終日運休
13時 京王電鉄が随時運転見合わせを開始
13時30分 避難指示(緊急)相模川付近 (1万5151世帯、計3万5304人)
14時35分~ 相模原市緑区の小原・与瀬・牧野・与瀬本町で停電発生
15時02分 相模原市緑区牧野の土砂崩れで3棟被害(救助活動開始)
※その後、男性ひとりを無事に救助との報道あり (ほかに被害者がいるのかは不明)
15時30分 気象庁が大雨特別警報「警戒レベル5」 静岡 神奈川 東京 埼玉 群馬 山梨 長野
※「特別警報」は、「警報」の発表基準をはるかに超える数十年に一度の大災害が起こると予想される場合に発表されるものです。
17時46分 緑区与瀬で崖崩れが発生し救助開始。
17時以降 津久井湖(城山ダム)が水位上昇による緊急放流予定 → 相模川が急激に水位上昇する恐れ
相模川洪水予測 (神奈川県)
当初の予報より台風の通過が早まりました。
18時~20時頃 風はピークの予定(相模原の場合)
※千葉方面では、相模原以上に風が強く、また時間も長いです。
なお、相模原では、風は収まってきますが、雨が強くなりますので、印象としては20時以降も風雨の両方が強くなったと感じやすいですが、雨が強くなり、風は弱くなっています。
20時~21時頃 台風19号が相模原市に最接近 (登戸付近を通過する見込み)
停電などに備えて頂けますと幸いです。
18時24分 千葉県沖で地震発生(M5.5) 相模原は震度2
※土砂崩れに注意
18時31分 相模原市南区の鵜野森2丁目、相模大野2丁目、鵜野森3丁目、若松1丁目、上鶴間本町1丁目、若松2丁目、相模大野1丁目で停電発生。
19時現在、相模原市では人口72万人中、約5500名が避難しています。道路は17か所で土砂崩れ・冠水等の被害、がけ崩れ7件、軽症1名など。
19時 自己観測で、気圧960hPa、湿度100% (相模原市中央区)
19時52分 緑区青根でがけ崩れが発生し救助活動
20時 自己観測で、気圧954hPa、湿度98% (相模原市中央区)
20時10分頃 境川 (小山)で水位が堤防を越えた模様
20時45分 境川と串川の流域に避難指示(緊急)
20時47分 自己観測で、気圧948.7 (今回の最低記録=台風最接近・台風の目の中)
20時50分 相模原市松が丘2丁目で停電発生、大野台3丁目で停電
20時59分 緑区相原6丁目で火災が発生
21時 気象庁発表、台風19号は町田市付近、960hPa、最大風速40m/s、最大瞬間風速55m/s、時速35km/h
21時30分 城山ダム(津久井湖)が緊急放流開始 相模川
21時30分頃 相模原では雨も弱まった
21時45分 相模原市牧野で土砂崩れ、60代夫婦が行方不明 → 自衛隊派遣に
22時 気象庁発表、台風19号は松戸市付近、960hPa、最大風速40m/s、最大瞬間風速55m/s、時速40km/h
22時20分 緑区の千木良と小原にて断水、多摩川(二子玉川)が氾濫
22時35分、相模原市緑区青山の串川に掛かる中村橋で「串川に車が転落して下流に流された」と近隣住民が消防に通報。
50人態勢で捜索した結果、下流100m付近にて、車のバンパー部分だけ発見。
車は白いワゴン車と見られるが、引き続き捜索を行っている。
その後、乗車していたのは子供2名を含む4人家族だった模様で、翌日午前8時すぎ、200m下流にて、成人女性と女児が心肺停止状態で発見された。(2名行方不明)
避難途中だった可能性も・・。
23時 気象庁発表、台風19号はつくば市付近、965hPa、最大風速35m/s、最大瞬間風速50m/s、時速45km/h
23時34分 相模原市南区相模大野2丁目で火災が発生し消防隊が消化活動中
23時頃から、相模原市緑区藤野佐野川で断水予定 (浄水所停止)
神奈川県箱根町では降りはじめからの雨量が1000mmを越えました。
10月13日(日)未明(1時頃)には晴れる予報(相模原に限る)です。
ただし、相模川の上流では引き続き雨が降る予想のため、河川は、その後も水量が増える可能性があります。
また、大量に雨が降りましたので、天気が回復したあとでも、がけ崩れが発生する場合もありますので、ご注意願います。
10月13日(日)以降
朝には台風は抜けている見込みです。
00時35分、相模原市緑区牧野で「うめき声が聞こえる」と消防に通報。
土砂崩れで倒壊した建物から成人女性が心肺停止の状態で見つかった。
また、50代の女性が意識がある状態で埋もれており、救助活動を行い7時間後に救出し病院に搬送。(意識はある)
01時15分、城山ダムの緊急放流が終了し、通常放流に。
02時20分、大雨特別警報が解除されました。
07時10分、相模原市のすべての避難が解除されました。
11時15分頃、青根の父親と連絡が付かないと娘さんから津久井署に通報。
行方不明の男性は80代で、青根の神之川キャンプ場を経営している。
この男性は12日夜にキャンプ場の様子を確認していたといい、神奈川県警や消防がキャンプ場に駆け付けると、キャンプ場内を流れる神之川の中に、ショベルカーが倒れていた。
川は増水しており、事務所以外のほとんどの場所も水没していたと言う。
県警、消防、陸上自衛隊が翌日から70人態勢で本格的な捜索を始めた。
13時40分 相模原市が依頼し、神奈川県は自衛隊に相模原市への災害派遣を要請
10月14日(月)
陸上自衛隊・座間駐屯地 第4施設群が牧野と青根にて、人命救助活動開始
10時 鳥屋浄水場が停電により断水している、青山地区、長竹地区、給水車による給水活動を開始。
串川の車転落事故、約5キロ下流の竹やぶにて、父親とみられる遺体を発見。(行方不明は小4の男児も翌日相模川にて発見)
給水場所(給水地点)は、鳥屋バス停前、青野原小学校、前戸バス停前、諏訪神社(青野原)、串川地域センター、串川グラウンド、鳥屋地域センター。
なお、断水は青野原・長野、小原・底沢、鳥屋の3つの浄水所が被災。
鳥屋に関しては停電の影響のため10月17日に復旧予定。
青野原・長野の浄水所は被害が深刻で、土砂で埋まりも取水口からの送水管も数箇所で破損しているため、復旧には長期間要する見込み。
小原・底沢の浄水所は、林道が土砂崩れで近づけず、施設付近でも土砂崩れが認められるため、こちらも相当の日数がかかるようです。
水道を管理している神奈川県では、LINE「神奈川県企業庁」で、友だち登録すると水道復旧に関して情報配信中。
青野原・いやしの湯 10月16日から営業再開。(午前10時~午後9時、火曜定休)
藤野・やまなみ温泉 通常営業中(午前10時~午後9時、水曜定休)
愛川ふれあいの村・別所の湯 愛川村・相模原にて断水している地域住民は10月15日~10月18日無料(14時~18時30分)
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なお、交通機関は安全確認に時間を要する場合があり、倒木などの被害があった場合には運転再開には相当の時間が掛かる見込みです。
下記の交通機関の状況に関しては、そのあと、状況が変化する場合があります。
交通情報は10月13日朝時点です。更新致しませんので、最新情報に留意願います。
高速道路は、千葉の一部を除いて関東一円、ほぼすべて通行止め。
国道413号 中野~三ヶ木 通行止
国道412号 関~相模湖 通行止
すなわち、津久井から相模湖には抜けられません。
JR線・京王電鉄・小田急電鉄では安全確認ができしだい、順次、運転開始予定も、時間は未定。
ただし、高尾線(北野~高尾山口)区間は、線路への土砂崩壊があるため、復旧に時間がかかる模様。
JR中央本線では、中央線下り線路(四方津-梁川間)にて大量の土砂流入を確認。
中央本線は、高尾から小淵沢間が13日は終日運休が決定。
JRでは横浜線が9時20分頃に運転再開、R山手線は朝9時30分頃運転再開も、関東では相模線などその他路線はまだ運転見合わせ中。
首都圏のJRでは横浜線が一番最初に運転再開した。
この日、10月13日は19時45分から、新横浜で「ラクビーW杯・日本戦」が予定されていたため、JRも横浜線の復旧を最優先した模様。
その後、10時30分過ぎに、ラクビー試合の開催も予定通り行うと発表された。
小田急線は13日の12時30分頃から運転を再開するも、土砂流出の秦野~新松田間は引き続き運転見合わせ。
JR相模線は、13日の13時ごろから全線で運転を再開。
国道20号、高尾の付近は洪水で通行止、大垂水峠通行止。
山梨県大月市初狩の国道20号の「橋」が破損し、当面、通行止になる模様。
中央道は、相模湖与瀬の斜面が100mに渡って崩落し、付近の住宅にも被害が出ているため、復旧には数日以上かかる見込み。
05時50分 横浜地方気象台発表「相模川中流では、氾濫注意水位を下回る」
相模川の上依知水位観測所(厚木市)では、13日05時30分頃に「氾濫注意水位」を下回りました。
相模川の相模大橋水位観測所(厚木市)では、13日05時30分頃に「氾濫注意水位」を下回りました。
今のところ、相模川の洪水の恐れは少なくなりました。
下記は相模原市の消防が発表しているTwitter(ツイッター)の内容です。
台風19号による相模原市の総雨量は下記の通りです。
相模原市緑区鳥屋763.5mm
相模原市中央区中央390.5mm
相模原市南区大沼376mm
最大瞬間風速25.5m/s(相模原市中央)
避難所や河川の水位情報などは下記よりご確認賜りますと幸いです。
相模原市では、災害救助法の適用を決めています。
災害救助法が適用されましたので、例えば、携帯電話やスマートフォンが故障したりした場合、特別な割引などを受けられる可能性があります。
対応内容は会社(キャリア)によって異なります。
相模原市災害ボランティアセンターが近日開設される見込みです。
10月18日、ようやく相模原にもボランティアセンターが開設されました。
2019年の台風19号の被災者様など苦しんでいる方に少しでもお役になればと、些少ではありますが、仲間と力を合わせまして、相模原市に下記の通りご寄付させて頂きました。
※ふるさと納税の返礼品なしタイプ
ただ、上記でも触れましたが、災害から2ヶ月で、1200万円しか義援金が集まっていません。
もし、家屋が被災した約150世帯に分配するとなると、1世帯8万円にしかなりません。(現時点での推定です)
大変失礼な申し上げ方になるかと存じますが、これしか集まらないのは、典型的な「お役所仕事」にあります。
義援金募集開始もだいぶ遅かったですし、公務員さんは、ただ、制度を作りましたので、あとはどうぞだけなんですね。
もっと、たくさんアピールしようですとか、もっと集めようと言う気兼ねはないと申しましょうか、ただ、設定して市の広報などに載せましたで、あとは自分の仕事ではないからと、おしまいの傾向が強いです。
要するに、臨機応変な対応や、被災している市民に寄り添った仕事は、できていないと言えます。
今から始まったことではありませんが、それでも、公務員さんは毎日仕事をしていれば、給料が出ますし、日々の業務に追われるなか、余計な仕事をすれば残業になるなど、逆に上司から怒られることもあるでしょうから、市民が第一の仕事ができていないと推測致します。
法律の縛りなどで自分たちができないことは、もっと民間の力も活用して、本当に市民のためになるよう、お願いできればと切に願っております。
以上、亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様には、謹んでお見舞いを申し上げます。
クルマが流された家族など 相模原の人的被害まとめ 台風19号 相模原の被害まとめ
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