相模原市の藤野町日蓮より南に面する鉢岡山(標高460m)。
その鉢岡山頂上から400mほど下ったところにある円錐形をした小峰458mは、地元で「鐘撞(かねつき)堂跡」などと伝わり、戦国時代の烽火台があったと考えられます。
しかし、展望に優れないことから、烽火台じたいは鉢岡山の頂上に存在し、鐘を撞く場所はこの小峰と分かれていたとも考えられます。
なお、鐘は、雲や霧に覆われたり、暗い夜などに「鐘」を突いて、火急を知らせたと言う事です。
ただし、他の烽火台にも、同様に「鐘」が備えられていたと推測でき、甲斐に入ると烽火台と言うよりは鐘撞山と呼ばれることが多いです。
鉢岡山の眼下に、道はありますが、見張りが必要なほど重要な道ではない為、北条氏による津久井城への烽火台網の中継地点として機能させたと考えられます。
現在、鉢岡山の頂上は防災無線やTVKテレビの電波塔などが建ちます。
比高は180mで、登山口から約20分で登れるようですが、遺構はないと言う事で、登山はしませんでした。