はやぶさ2 2018年の地球帰還まで約52億キロ飛行のミッション

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 はやぶさ2 の打ち上げ費用を含む開発費は約280億円。(初代 はやぶさ は195億円)
 
 2014年に開通した圏央道の相模原愛川IC~高尾山ICの建設費は約3000億円ですから、それに比べたらかなりの低予算と言う感じがいたします。

 月と地球の片道距離は約38万kmですが、はやぶさ2 が目指す小惑星 1999JU3 の距離は地球から約3億kmと遥か遠い宇宙空間にあり、総飛行距離は約52億kmと想像を絶するミッションとなっています。

 1999JU3 は、事前の観測で地球の生命の起源にもなりうる有機物や水を含んでいると考えられ、生命の起源に迫るのが目的です。
 ちなみに、地球近傍天体 (NEO) で、特に地球に衝突する可能性が大きく、かつ衝突時に地球に与える影響が大きい 潜在的に危険な小惑星 にも分類されています。

 「はやぶさ2」は2014年12月3日の打ち上げ後、まずは3ヶ月掛けてイオンエンジンなど搭載機器に故障が無いか?などの機能の確認を行います。
 その後、すぐに 1999JU3 には向かわずに、まずは地球と併走しつつ太陽を1周します。
 そして、1年後の2015年12月に再び地球に接近して、地球の引力を利用して軌道変更と探査機の加速を行う「地球スイングバイ」を実施します。この方法は初代はやぶさでも使用されました。
 こうして地球を離脱した はやぶさ2 は、約3年半後の2018年6月~7月に 1999JU3 に到着する予定です。
 イオンエンジンも往復で30000時間以上稼働させる見込みです。

 小惑星に滞在するミッションフェーズは約1年半の長さ。
 もっと早く帰ろうとすれば、帰る事もできるそうですが「実証目的」で僅か3ヶ月の滞在だった初代はやぶさと異なり、今回は「科学」が目的である為、時間を充分に取る計画だとの事です。

 イトカワは、現地に到着して送られてきた写真を見て、予想外の形状だったことでミッションも困難となってしまいましたが、1999JU3 は、自転速度7時間半、長径920mの「ほぼ球形」だと考えられています。

 「はやぶさ2」は常に地球や太陽を「背」にして発電や電波送受信を行います。ただし、イトカワの時とは異なり、1999JU3 の自転が、はやぶさに対して常に同じ面が向くようで、1999JU3 の表面全体を観測して地図作成するだけで約3ヶ月要すると考えられています。
 もし、1999JU3 の表面が、イトカワと同じようにゴツゴツした岩だらけだった場合は、着陸も困難を要します。

 なお、2018年に地球に帰還した際に、はやぶさ2 は、初代はやぶさのように、地球の大気圏に探査機ごと突入はしない予定です。
 これは、初代はやぶさも計画では同様で、採取した砂礫を格納したカプセルだけを大気圏に突入させる予定でしたが、やむを得ず探査機ごと突入させた経緯がありました。
 今回の はやぶさ2 も、計画では地球に帰還した際、カプセルを突入させたら、燃料を使ってスラスターを噴射し、探査機本体は地球の軌道上に留まる予定となっています。
 しかし、故障続きだった初代はやぶさの時は、既にスラスターの燃料も使い切っていました。
 故障続きにも拘わらず、頑張って地球に戻って来たのですが、減速できず探査機本体ごと地球に突入させるしかないと言う悲しい運命だったのです。

 はやぶさ2 では、順調にいけば、地球に戻って来たあとは探査機本体は地球の周回軌道に乗り、再使用(追加ミッション)などが行われる予定ですが、燃料の補充などはできないとの事で、現時点ではまだどのような形で再利用するかは決まっていません。

 まずは、52億キロの飛行を無事に終えて帰還する事を願うばかりですね。

 

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