はやぶさ2【リュウグウ到着】管制室は相模原 地球帰還まで約52億キロ約6年飛行のミッション

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)の相模原キャンパス(相模原市)に、はやぶさ2の運用・制御を送信している管制室があります。

はやぶさ2 の打ち上げ費用を含む開発費は約280億円。(初代 はやぶさ は195億円)
 
2014年に開通した圏央道の相模原愛川IC~高尾山ICの建設費は約3000億円ですから、それに比べたらかなりの低予算と言う感じがいたします。

月と地球の片道距離は約38万kmですが、はやぶさ2 が目指す小惑星 1999JU3(小惑星「リュウグウ」) の距離は地球から約3億kmと遥か遠い宇宙空間にあり、総飛行距離は約52億kmと想像を絶するミッションとなっています。

1999JU3 は、事前の観測で地球の生命の起源にもなりうる有機物や水を含んでいると考えられ、生命の起源に迫るのが目的です。
ちなみに、地球近傍天体 (NEO) で、特に地球に衝突する可能性が大きく、かつ衝突時に地球に与える影響が大きい 潜在的に危険な小惑星にも分類されています。


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「はやぶさ2」は2014年12月3日の打ち上げ後、まずは3ヶ月掛けてイオンエンジンなど搭載機器に故障が無いか?などの機能の確認を行いました。
その後、すぐに 1999JU3 には向かわずに、まずは地球と併走しつつ太陽を1周しました。
そして、1年後の2015年12月に再び地球に接近して、地球の引力を利用して軌道変更と探査機の加速を行う「地球スイングバイ」を実施します。この方法は初代はやぶさでも使用されました。
こうして地球を離脱した はやぶさ2 は、約3年半後の2018年6月~7月に 1999JU3 に到着する予定になっていました。
イオンエンジンも往復で30000時間以上稼働させる見込みです。

小惑星に滞在するミッションフェーズは約1年半の長さとなります。

はやぶさ2

もっと早く帰ろうとすれば、帰る事もできるそうですが「実証目的」で僅か3ヶ月の滞在だった初代「はやぶさ」と異なり、今回は「科学」が目的である為、時間を充分に取る計画との事です。

イトカワは、現地に到着して送られてきた写真を見て、予想外の形状だったことでミッションも困難となってしまいましたが、1999JU3 は、自転速度7時間半、長径920mの「ほぼ球形」だと考えられています。

「はやぶさ2」は常に地球や太陽を「背」にして発電や電波送受信を行います。
ただし、イトカワの時とは異なり、1999JU3 の自転が、はやぶさに対して常に同じ面が向くようで、1999JU3 の表面全体を観測して地図作成するだけで約3ヶ月要すると考えられています。
もし、1999JU3 の表面が、イトカワと同じようにゴツゴツした岩だらけだった場合は、着陸も困難を要します。
そのため、イトカワの時よりも、もっと早い段階から着陸地点の洗い出しを行います。
2018年6月27日、小惑星リュウグウから約20kmの空間に到達したことから、JAXAは「はやぶさ2」がリュウグウに到着したと発表しました。
今後、更に少しずつ接近して小惑星をより鮮明に撮影しつつ、8月くらいに着陸地点を決定することになります。
そして。約1年4ヶ月掛けて探査やタッチダウン(着陸)などを行い、2019年12月頃に小惑星から地球に向けて帰還の途につくというかたちになります。

なお、地球に帰還した際に、はやぶさ2 は、初代「はやぶさ」のように、地球の大気圏に探査機ごと突入はしない予定です。
これは、初代はやぶさも計画では同様で、採取した砂礫を格納したカプセルだけを大気圏に突入させる予定でしたが、やむを得ず探査機ごと突入させた経緯がありました。
今回の「はやぶさ2」も、計画では地球に帰還した際、カプセルを突入させたら、燃料を使ってスラスターを噴射し、探査機本体は地球の軌道上に留まる予定となっています。
しかし、故障続きだった初代はやぶさの時は、既にスラスターの燃料も使い切っていました。
故障続きにも拘わらず、頑張って地球に戻って来たのですが、減速できず探査機本体ごと地球に突入させるしかないと言う悲しい運命だったのです。


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はやぶさ2 では、順調にいけば、地球に戻って来たあとは探査機本体は地球の周回軌道に乗り、再使用(追加ミッション)などが行われる予定です。
ただし、燃料の補充などが現状としてはできないとの事で、現時点ではまだどのような形で再利用するかは決まっていません。




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いよいよ小惑星「リュウグウ」に到着

はやぶさ2は、2018年6月、小惑星1999JU3(小惑星Ryugu(リュウグウ))に接近しました。
3年以上宇宙を旅した、やぶさがいよいよリュウグウに到達します。
2018年6月27日の到着の際には、JAXAよりライブ中継も行われる予定です。


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着陸データを受信

幅900mほどの小惑星、りゅうぐうを詳しく調査した結果、表面は多くの岩石があり、着陸できる地点が、かなり限られることがわかりました。
当初の計画では縦横100mほどの場所に着陸することを目指しましたが、慎重に場所を選定した結果、縦横6mと、かなり狭い範囲に着陸することを目指すことになりました。
着陸地点の名称は、L08-E1で、今回のミッションの運用名(タッチダウン)は、TD1-L08E1となっています。
2019年2月22日、日本時間で朝7時49分頃、着陸を示すシーケンス(着陸データ)を相模原のJAXAで確認しました。

その後、着陸姿勢のために、地球に向けられていなかったアンテナが戻り、8時7分頃に復活してテレメトリを受信することにも成功し、計画通りに成功したことを確認しました。
弾丸の発射も確認済み、着陸後の上昇動作も確認済みです。

試料採取に成功した初代のはやぶさ以来、2例目の快挙です。
JAXAや関係者の皆様、おめでとうございます。

着陸(タッチダウン)している時間は約2秒ほどと、当初の計画通りだった模様です。
地球の位置との関係で、2019年12月頃に、帰還の途につき、地球に到達するのは、2020年12月頃の予定とのことです。
→2020年12月6日、無事にオーストラリアの砂漠に軟着陸致しました。

今回の着陸の模様は、2019年3月17日21時から放送予定のNHKスペシャル「スペース・スペクタクル プロローグ」~はやぶさ2 新たなる挑戦(仮名)~にて、テレビ放送される予定です。

また、新しい状況がわかりましたら、追記・追加させて頂きます。

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