神奈川県の相模川に限ったことではありませんが、日本全国の河川や海で、毎年、多くの方が亡くなっています。
そんな不幸な事故が少しでも無くなるように、この記事では「相模川」に特化して、水難事故のニュース情報を常に更新させて頂いております。
当記事で取り上げた最初は2014年の痛ましい水難事故。
その後、2020年、2022年、2023年、2024年と続けて記載させて頂いております。
相模川は遊泳禁止ですので、絶対に川に入らないよう心よりお願い申し上げます。
単に流されていくと言う事ではなく、砂利の採取をしていた歴史から川底が一定の深さではなく、水上からは見えませんが「穴スポット」のような箇所があちこちにあるようで、その「深み」にはまってしまうと水圧で這い上がれないらしいです。(水難事故の全部がこれだとは言い切れませんが)
お子様にはどんなことがあっても川の水に足を踏み入れないようにと注意喚起願いたく存じます。
2018年7月10日午後3時過ぎ、相模原市中央区水郷田名の相模川にて「男子高校生が川を渡ろうとして溺れて沈んでいる」と友人から119番通報があったとの事です。
消防が駆けつけて救助活動を行い、40分後に、川の中から16歳の男子生徒が心肺停止の状態で見つかりました。
神奈川県警などによりますと、男子生徒は当時、友人数人のグループで、相模川で泳ぐなどして遊んでいたとみられています。
水郷田名の相模川では、2012年にも同じ様な水難事故が発生しており、川に入らないよう看板などで注意を呼びかけていました。
亡くなった高校生の学校名やお名前などは公表されていない模様です。
スポンサーリンク
同様に、相模川では、毎年のように若者が命を落としています。
過去には2009年にも高校生が水難事故で亡くなっています。
自然の河川は流れるプールではありませんので、流れの中で深みに沈むと、水流に押されて浮上出来ないと言います。
もちろん、相模川以外の川でも発生することがある事例です。
2014年7月23日の午後16時頃にも、神奈川県相模原市の相模川で泳いでいた高校2年の少年が溺れて亡くなりました。
相模原市緑区の上大島キャンプ場から約500メートル下流の岩場での水難事故で、近くを通りかかった女性から「人が流されたようだ」「男子生徒が溺れている」と119番通報がありました。
警察と消防がボートやダイバーを出して現場付近を捜索したところ、午後17時すぎ、水深3メートルの川底に男性が沈んでいるのが見つかり、病院に運ばれましたが、間もなく死亡が確認されました。
水死したのは相模原市緑区相原6に住む、神奈川県立城山高校2年の男子生徒・久野佑太さん(17)。
久野さんは友人2人と川に飛び込むなどして遊んでいましたが、友人2人が川の反対側まで泳ぎついたのに対して、行方が分からなくなっていたということです。
スポンサーリンク
下記は水難事故現場が相模原市ではありませんが、同じ相模川での事故として、ご紹介いたします。
2020年7月19日の14時15分、相模原市南区相模台7丁目に住む、ベトナム国籍の技能実習生の男性(21歳)が、実習生仲間4人と厚木市上依知の河川敷にてバーベキューをしていて、相模川の対岸へ泳いで渡り、途中で溺れ、のち遺体で発見されています。
2020年8月9日にも、厚木市東町の相模川で横浜市戸塚区上矢部町に住む大学3年の男性・荒巻大介さん(21歳)が、8人でバーベキューをしていて、友人6人にて対岸に泳いで渡る途中、足がつって溺れました。翌日の朝7時に水深3mのところから遺体で発見されています。
2020年8月14日の13時30分頃にも、神奈川県愛川町角田の相模川で、相模原市緑区川尻に住む職業不詳の男性(25歳)が流されて約1時間30分後に、50m下流にて発見され死亡確認となっています。
この男性は仕事の同僚やその家族ら24人と河川敷でバ-ベキュ-をしていて、そのうち2人が対岸まで歩いて渡ろうと相模川に入りました。
ただし、この男性は、流れが強くて諦めて途中で戻ろうとしたところ、足を取られたと言います。(飲酒はしていなかった模様ですが、堤防には遊泳禁止の臨時看板があった模様)
2022年6月19日(日)15時20分頃、相模原市中央区田名の相模川で、泳いでいた愛川町の男性(38歳)が流されたと119番通報がありました。
近くの河川敷にて10名以上でバーベキューをしていたようで、男性は仲間と2人で川に入り泳いでいた模様。
しかし、相模川の中央付近で、一緒に泳いでいた人が男性が沈むのを見たとの事。
当日は発見に至らなかったのか?、翌日も朝6時から消防などが捜索を開始している模様。
この19日は久しぶりに晴天で外気温が高くなるなどしたことから、多摩川の日野でも中学生2名が死亡している。
その後、6月20日朝7時30分頃、相模川の水中2~3mのところで、愛川町の男性を発見。
のち医師により死亡が確認された。
もし、飲酒をしていた状態で泳いだ場合、気道(気管)の蓋(ふた)である喉頭蓋が「麻痺」しているため、気道に水が入って肺に達しやすく、一瞬で意識を失う可能性があり、リスクが高いのを忘れてはいけません。
スポンサーリンク
2023年8月2日(水)、相模原市の新戸(大凧会場)の相模川にて、友人らと川に遊びに来ていた10歳男児が溺れました。
午後3時ごろ「子供がおぼれたようだ」と小学生から通報を頼まれた通行人が119番通報し救助を要請。
消防部隊ら約30人が捜索した結果、40分後に救助されましたが意識不明の重体との事。 → その後、近藤勇也くん(10歳)は病院にて死亡確認。
小学5年の男の子らは3人で川遊びをしていたようで、約80メートルの対岸まで川を渡ろうとし、流れが速く2人は引き返したが、1人は流されてしまったという。
通報を頼んだのは双子の弟と友人との情報も。
同じ日の8月2日午後2時ごろ(1時間前)には、海老名市の相模川で「アユ釣り」をしていた神奈川県厚木市に住む81歳男性が流されて水死しています。
2024年6月23日(日)夕方の午後5時30分頃、相模原市中央区水郷田名の相模川で近くを通りかかった男性から「男性がおぼれて見えなくなった」と消防に通報がありました。
水難事故にあったのはモンゴル国籍のアルタンフヤグ・ドグヌ・イルデネさん(24歳)。
モンゴル人の友人と2人で相模川に遊びに来ていたということ。
友人の靴が流され、靴を取ろうとしたその友人が溺れたため。助けようとアルタンフヤグさんが川に入り流された。
友人はその後、自力で岸に上がって無事との事。
40人態勢で捜索したが当日は発見には至らず、翌日の午前8時10分頃、溺れた場所から50メートル下流で川底に沈んでいた遺体を発見した。
7月7日18時頃には、厚木市関口の座架依橋(ざかいばし)にて「外国人が橋の欄干から相模川に飛び込み」男性1人が死亡しています。
この亡くなった外国人男性はフィジー国籍32歳で、8人で遊びに来ており、高さ18mある橋の上から数名が相模川に飛び込んでいたと言います。
スポンサーリンク
同じ年に相模原市内の相模川にて2件目の水死者が発生しました。
2024年7月19日、前日に梅雨明けとなり暑い晴天の金曜日の17時25分頃(16時すぎとの報道も)、相模原市中央区田名塩田3を流れる相模川で中学2年生の男子生徒が川に流されました。
場所は圏央道の相模原愛川ICの上流部分、田名向原遺跡から崖を降りたあたりでしょうか?
「男の子が流された」と近くを通りかかった人が110番しました。
近くにある同じ中学校の友人3名で遊びに来ていたようで、2人が川の深みにはまって流されたということです。
1人は友人が腕をつかんで引き上げ無事でしたが、もうひとりの中学2年の追久保春樹さん(14歳)が行方不明に。
その後、救急隊など6隊の懸命な捜索にて18時30分過ぎに発見。
暗くなる時間帯は水中での捜索が難しくなりますが、かなり早く発見できたようです。
150メートルほど下流の水深およそ2m川底で救助されましたが、その後、死亡が確認されました。
このように若い方の痛ましい水難事故が発生しないようにとの思いで、長年、相模原市・相模川の事故を記事として残しているのですが、とても残念な思いです。
大変残念な事故が多く、謹んで心よりお悔やみ申し上げます。
繰り返しますが、相模川では毎年のように水難事故で若い方の命が失われています。
相模川は泳げそうですが「遊泳禁止」となっています。
それは、急に深い所があったり、流れが早かったりして、大変危険だからです。
相模川や多摩川では明治後半から昭和まで、川底から「砂利」(石)を採取していた歴史があります。
そのため、地上から見るとわからないのですが、川底は急に深くなっている箇所があるなど、流れも速く、川底に向かう流れもあったり複雑です。
水中の深いところに吸い込まれると、一生懸命、泳いでも水流に押されて、上がって来れないと言います。
亡くなる方の多くは10代・20代の若者の男性です。
絶対に、相模川では泳がないように心掛け、またお子様をお持ちのご家族は、教育を願いたく存じます。
特に外国人の方は、川や海が近くある生活を送ってこなかった可能性もあり、水難事故の教育を受けていない可能性もあります。
また、犠牲者が出ないことを祈るばかりです。
ちなみに、日本人が最も水死している場所は「自宅のお風呂」です。
年間約4600名が、お風呂で溺死していますので、特に乳幼児など、どうぞご注意を。