SC相模原【J2昇格決定】新スタジアムをJR相模原駅近くに建設へ

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Jリーグ・プロサッカーチーム「SC相模原」が、2020年、J3にて、年間2位の成績を収め、2021年シーズンより、初のJ2昇格を決めました。
選手の皆様、クラブ関係者の皆様、スポンサーの皆様などに対し、心よりお祝いを申し上げます。

SC相模原は、何も後ろ盾もない状態で、2008年に設立しました。
そして、社会人サッカーの最下位である「神奈川県社会人サッカーリーグ3部」より活動を開始していました。
最初の数年は、小学校などの「土」のグランドにて、昼間の仕事を終えた選手らが集まって、暗いナイター照明のもと、練習に励んでおられたのを思い出します。
練習場も固定できず、会長の元日本代表MF望月重良氏(名古屋グランパスエイトなど)も、まったく相模原と縁もないところから出資・設立され、大企業の後援もなく、資金面でも、大変苦労してきた市民チームと言えます。
しかし、ご尽力もあり、地域リーグでは順調に昇格を重ね、2010年にはJリーグ準加盟クラブとして承認されると、2014年からはJ3に昇格を果たしていました。
それから、なかなかJ2に上がれず、元日本代表FWの高原直泰選手、元日本代表MFの稲本潤一選手、元日本代表GKの川口能活選手などが所属するも、本領は発揮できずにいました。
2019年には、AC長野パルセイロの監督だった三浦文丈監督が就任するも、J3-15位と低迷しました。


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しかし、2020年、J3リーグ最終節で、3位から逆転の2位が確定し、2021年シーズンでは、J2昇格が決まりました。
FWホムロと、FWユーリのコンビが機能し、得点力が増し、各選手も奮闘した結果です。
J3に昇格してから、7年目での悲願達成、クラブ設立からは13年目でのJ2初昇格となりました。

なお、2020年の時点で、相模原ギオンスタジアム(相模原麻溝公園競技場)を本拠地としています。
しかし、椅子席の数、J2ライセンス基準の1万人を満たしておらず、トイレの数も不足しているなど問題があり、J2昇格が承認されない状態です。
相模原麻溝公園競技場の改修には約50億円かかるともされており、そもそもアクセスが不便で、厳しい状況と言えます。

しかし、Jリーグは2018年から新たに、専用スタジアムなどの整備計画があれば、5年の猶予期間を設けて資格を与えるとの緩和措置を設けました。
改修工事ではなく新設の場合です。
この制度をSC相模原は、初めて適用の申請を行い、2020年9月28日に、J2ライセンスが初交付されました。
これにより、2019年までは、頑張ってもJ2昇格が無理だったのですが、2020年の秋以降、J2昇格可能となり、選手のモチベーションも上がったと推測されます。

この例外的措置に基づいて、SC相模原では、ホームタウンの相模原市内と言う事で、今のところ、JR相模原駅前の新スタジアム建設を目指す構想を提示しました。

J2のスタジアム基準は、入場可能数1万人以上1万5000人未満です。
J1のスタジアム収容人数は、1万5000人以上と定められています。
AFCチャンピオンズリーグ (ACL) の開催基準では、背もたれがある座席数なども決められています。


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例えばですが、サガン鳥栖の鳥栖スタジアムは約2万5000人
川崎フロンターレの等々力陸上競技場は、約2万6000人収容です。
先にJ2昇格している、お隣の町田市がホームタウンのFC町田ゼルビアさんの町田GIONスタジアム(町田市立陸上競技場)は、約1万席で、J1基準を満たしていません。
そのため、J2で上位の成績となっても、J1には昇格できない状態でしたが、こちらも3年以内の特例処置を受けています。

どうせなら相模原にて、最低3万人以上のスタジアムができないかな?と、期待しております。
猶予期間は5年間ですので、急ぎ、相模原市などは建設計画を進めなくてはなりません。

4万2000人収容の豊田スタジアムの建設費は約340億円、約5万人の味の素スタジアムは310億円でした。

新相模原スタジアムにしても、近隣の地上に駐車場の確保は難しいでしょうから、地下駐車場も必要ですので、かなりの費用を捻出する必要があります。
相模原市では「ふるさと納税」も、どんどん活用できると良いでしょう。
ちなみに、J1基準ですと、クラブハウスと、練習場も必要になってきます。
私も寄付やグッズ購入などで、微力ではありますが、今後も引き続き、ご支援を続けたいと存じております。

ただし、J2に上がったのに、すぐにJ3に下がるような事が無いよう、ここからが、SC相模原にとっても、正念場と言えます。