神奈川県相模原市中央区小山、JR相模線の線路わきに、長らく「神奈川医療少年院」がありました。
知的障害者、情緒的未成熟など、社会不適応が著しい少年者を収容し、それぞれに必要な治療的な教育を行い、社会復帰を図るための「診療所」に該当する少年院でした。
1979年、相模原に移転していました。
子供の頃、神奈川医療少年院のグランドを借りて少年野球の大会などがあり、土日に敷地内に入ったことがあります。
あまり刑務所らしい建物ではないのですが、一応は鉄格子がある窓から、少年院の収容者がずっと子供の野球を見ていたのが印象として残っています。
また、畑で作業する風景もよくみかけましたが、ここ10年くらいは、もう閉鎖されたのかな?と言う感じになっていました。
その後、 2019年、国際法務総合センター(東京都昭島市)に正式移転となったため、相模原は完全閉所になったようです。
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その神奈川医療少年院の跡地に「第1種少年院」を新たに設置する計画との事です。
2022年に建物撤去、2023年から工事を着工。
庁舎や教育事務棟、職員宿舎、体育館などを建設し、2026年4月から運用開始予定とのこと。
施設の周囲にある歩道も拡張すると言いますが、ほとんど歩く人も見かけないうえ、既に広めの歩道と、広めの道路にはなっています。
<注釈> 小学生・中学生の登校はあるので、広いのに越したことはないのですが・・・。
新少年院の名称は「神奈川少年更生支援センター」(仮称)
定員は120名で、心身に著しい障害がない(非行傾向の進んでいない)少年(12歳~22歳)を原則1年程度収容する予定との事。
言い方が悪いですが、罪が一番重い少年は「第5種少年院」に入ります。
そのため、第1種は一番軽いとも言え、第3種だった医療少年院よりも第1種は普通なのですが、隣には小学校・中学校もあり、父兄らの反対も予想されます。
少年らは日中に教室棟において教科指導や職業指導を受ける予定。
また、農園芸場も計画されており、体育指導で使用するグラウンドや体育館は、少年らが使用しない時間には、地域住民が利用できるように開放されるとの事。
外来棟の1階には地域の教育問題や非行問題、家庭問題などの支援相談機関として、横浜少年鑑別所のサテライト相談室を設置し、専門家が相談に対応するともあります。
この一般人からの相談を無料で受けるのは他の少年院などでも実施しており、信頼性は良いみたいです。
学校でいじめを受けている場合などにはぜひ利用してみると良いかと存じます。
なお「神奈川少年更生支援センター」(仮称)では日本全国で初の取り組みとして、地域住民との交流や外部専門家の支援を得ながら、少年らの更生を図る予定だと言います。
具体的には、住民と少年らがイベントなどを通して住民などと接する機会を設けるなど、地域住民との交流を行うことで、更生を促す狙いがあるようです。
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相模原市は政令指定都市と言えども、執筆時点で大人が収容される刑務所はありません。(相模原拘置支所はある)
神奈川県としては、横浜に横浜刑務所、少年としては横浜少年鑑別所、久里浜少年院、小田原少年院があります。