相模原市上溝の変電所脇 農道で岩木修さんの遺体発見詳細 容疑者逮捕

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 2014年5月24日(土)の朝6時30分頃、神奈川県相模原市中央区上溝の農道で「畑の中に、上半身裸の男の人が死んでいる」と、通勤途中の男性から110番通報があった。

 警察官が駆けつけたところ、男性が仰向けの状態で口から血を流して倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認された。
 ズボンに入っていた財布に現金と共に残されていた免許証から、遺体は相模原市中央区相模原4丁目の職業不詳・岩木修さん(47)と確認された。目立った外傷はなかったものの、血を吐いたような跡があり、灰色の作業ズボンはずり下がった状態で、上半身の黒い長袖Tシャツがはだけており、靴は履いていなかったと言う。

 死体遺棄現場は東京電力の相模原研修センターも併設されている「北相模変電所」の脇の未舗装道で、夜間の人や車の往来はほとんどない。しかし、昼間は畑仕事や犬の散歩をする方などが時折り訪れるようなところだ。

 靴を履いていないのに靴下はキレイなままだった事から、何らかの事件に巻き込まれ、23日の夜から24日の朝にかけて別の場所から運ばれたとみて、相模原警察署は捜査している。

 岩木さんは1人暮らしとみられ、身元の確認に訪れた母親によると、家族と連絡を取ったのは数カ月前だと言う。

 司法解剖の結果、死因は脳出血と判明。神奈川県警は死体遺棄事件として捜査していたが、神奈川県警捜査1課と相模原署は5月27日、東京都足立区小台の自称清掃員・大山豊容疑者(52)を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。

 大山容疑者と亡くなった岩木さんは顔見知りで、5月22日に横浜市でレンタカーを借り、2人で県外などに出掛けた。大山容疑者は「23日の日中に仕事に出掛け、車に戻ると岩木さんが嘔吐(おうと)し、鼻などから血を流していた」と説明。
 疑われるのが嫌で救急車を呼ばなかったと供述しており、23日夜になって現場の農道に車で行き、岩木さんを遺棄したと言う。

 上記写真は、北相模変電所を国道129号の「塩田原」信号から来た道から、撮影された写真。
 黒いワゴン車のうしろの小さな交差点を左に入った先が、遺体発見現場と思われる。